『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第4849号★
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『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第4849号★
☆11月中に5000号編集・発行予定☆ 2022年3月14日:月曜日発行
編集・発行 梶原末廣 suehirokajihara@gmail.com
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/sukaji/index.html
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kyoushi/index.html
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■「月刊 学び工房eiichi」(77)原口栄一(鹿児島)
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【連載】
■「月刊 学び工房eiichi」(77)
原口栄一(鹿児島)
◆これからの自己研修のすすめ
私にとっては、今回で3回目の初任校研修の教科指導でした。今まで指導した初任者の
ことを懐かしく思い出しました。二人とも元気で理科教師をしているようです。その時
の経験も生かしながら今回は自著「理科授業が成功するアイデア─すぐできるちょっと
の工夫65─」を中心に、多くの教育書も合わせてテキストとし、理科教育について研修
を進めてきましたが、2月末をもって終了しました。
さて、これからは、自己研修を重ねていくことになりますが、体調のこと、多忙なこと
もありますから無理のない範囲で学んでください。私も二度ほど心身ともにつぶれまし
たので気を付けてほしいと思います。以下に私の経験から得た学び方を教えます。
一つ目は、教科や道徳、学級づくりなどの実践書を購入して読んで、自分の感覚に合う
ものがあれば真似してみてはいかがでしょうか。大きな書店の教育書のコーナーには、
多くの本があります。自分が学びたいテーマが書いてあるタイトルを探してみるといい
でしょう。私のお薦めの著者は、中学校としては「堀裕嗣」さんや「桃崎剛寿」さんで
す。どちらも現役で、北海道と熊本の先生です。読みやすいと思います。読むタイミン
グは、当たり前ですが、できるだけ読みたいと思った時がいいでしょう。後でと思って
いると、いつの間にか「積ん読」になってしまいます。でも、「積ん読」も悪くはない
です。ストックしておくと、いざというときに見られるので心強いです。だから、購入
したらせめて目次くらいはしっかりと見ておきましょう。
二つ目は、セミナーなどに参加するのも良いかもしれません。現在は、コロナ禍のため
に対面ではなくオンラインで行うセミナーも多いので「こくちーずPRO」などで「道徳」
「理科」「教育」などで検索してみると、学びたいセミナーや勉強会、イベントが見つ
かるかもしれません。私の独身時代は、近くの小中学校の学び仲間が集まって各自宅持
ち回りで学習会を開催していました。その後は食事会や飲み会に移行して楽しかった思
い出があります。中学校いが手の好守の方々と知り合いになれたのは良かったです。特
に小学校は。ああ、こういう考え方があるのかーと参考になりました。もうミニセミナ
ーですね。その頃の経験や人脈がずいぶん役立っています。ちなみに8月13日~14日に
鹿児島国際交流センターで「第22回霧島プロジェクト~ここが面白い日本の教育」とい
うセミナーがあり私も参加しますので、よろしければ覚えていてください。
他に、教育センターが実施している短期研修を選択して受講するのも良いでしょう。な
かなか学べるので、私は、できるだけ希望しています。(参考までに前任校では年間平
均3つ希望して2つ受講できましたが、ここでは、残念ながら今のところ0です。通り
やすい学校があるのかもしれません。)
三つめは、自分の実践をまとめてみてはどうでしょうか。論文というほどでなくても、
自分が生徒のために工夫した実践を整理し他人がマネできるようにするという形で考え
るとまとめやすいです。もし経費が掛かるようでしたら、助成金に応募するのも良いで
しょう。私が過去の獲得したものは「下中科学研究助成金」「武田理科教育振興助成金」
「中谷科学研究助成金」など、他にもいくつかあります。 そして、ある程度実践がまと
まれば、「実践の目的、動機、生徒の反応、これからの課題」を付け加えれば論文の出
来上がりです。それを「弘済会」「東京書籍教育賞」「上廣道徳教育賞」「よみうり教
育賞」「学事出版教育文化賞」などに応募すれば、賞金ももらえるかもしれません。私
も数度入賞しました。でも、その10倍くらいは応募していますけどね。また、過去の最
優秀論文など各ホームページにアップされていることがあります。それを読むのも勉強
になると思います。
四つめは、何か困ったことや聴きたいことがあれば、周りに相談してみましょう。それ
も難しそうならセミナーや本で読んだ先生にダメ元で相談してみるのもいいでしょう。
だいたい著者や講師の先生方は礼儀正しく相談すれば、いろいろと教えてくれます。最
近は電話番号が分かることはないですが、SNSで情報発信されている方も多いので、
そこから連絡を取ってみてはいかがでしょうか。もちろん、私に聴いてくれても大丈夫
です。
五つめは、三つめとも関連がありますが、研究授業を積極的にしてみてはいかがでしょ
うか。恥ずかしくて準備が大変かもしれません。それでも1年~3年に1本くらい。そして
参観時は、なるべく多くの方に見てもらいましょう。できれば同じ教科の方々に。残念
ながら研究授業を行ってもあまり見に来られないと言うことがあります。管理職だけとか。
これは実に残念ですが、めげずに同僚の中で一人でも見に来られると思ってやってみまし
ょう。来られた方はきっと良い助言を与えてくれますよ。いろいろな大変な中わざわざ見
てくれる方なのですから。また、その研究授業を核に前後にいろいろと背景や課題を継ぎ
足せば実践記録や論文に早変わりします。
5つの学び方を紹介しました。しかし、これからは、私の頃と違って自分の時間も本当に
大切にしながら研修もしていくという形になっていくでしょう。いやそうでなければ、教
職員の成り手がいなくなります。若い頃は苦労すべきだなどというのは通用しません。努
力、苦労というのは自分で選ぶべきなのです。他人が強制すべきとは思いません。無理矢
理やっても苦痛だけが残り、逆に学びたくなくなるものです。これは生徒も同様ですね。
だからこそ自分に合った研修をライフスタイルを大切にしながら進めていき、自分や生徒
が楽しくためなる授業を少しづつでも良いから作ってくださいね。みんながそうすれば、
その少しずつをお互いに真似していって良い授業になっていきます。一人の100歩より、
100人の1歩の時代でしょう。無理しないで、頑張ってください。
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◆第22回霧島プロジェクト in かごしま国際交流センター(素案)
テーマ:ここが面白い日本の教育(仮)
日時:8月13日(土)9:10~17:00
8月14日(日)9:30~15:00
会場:鹿児島市国際交流センター 多目的ホール
講師:東川隆太郎氏・藤崎正二氏・青木隆子氏・
ケン・ゲレーロ氏・足立さとみ氏・原口栄一氏
☆随時講師募集中☆
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■「朗読Cafeネットワーク」
◆第136回かごしま朗読Cafe in 「都城市立図書館」
日 時:2022年3月20日(日曜日)10:00~11:30
場 所:「都城市立図書館」
内 容:朗読作品&リクエスト
参加者:15名程度(見学者も歓迎)
参加費:無料ですが、ワンドリンクの注文をお願います。
※朗読される作品はご持参ください。
※準備の都合もありますので参加申込みの締め切りを2月19日(土)
とさせていただきます。
※駐車場ご利用ください。
*次のメルアドか、またはお電話ください。
suehirokajihara@gmail.com (かごしま朗読会)
(連絡先:090-1346-3090:かごしま朗読会)
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☆★【2022年かごしま朗読Cafeの予定】★☆
1月16日(日)「ZENZAI2号店」(マルヤガーデンズ7F)
1月30日(日)「1Tree Coffee」(薩摩川内駅横)【延期】
2月27日(日)「喫茶 Again」(鹿児島市慈眼寺)【日付変更】
3月20日(日)「都城市立図書館」(都城市)
3月27日(日)「momoyori」(鹿児島市城山)
4月17日 (日)「レトロフトチトセ」(天文館)
5月 1日(月)「ラスカフェ」(鹿屋市)(予定)
15日 (日)「順刻堂」(鹿児島市春山)(予定)
6月 5日(日)「DINIZCAFE」(鹿児島市)
7月 3日(日)「薩摩英国館」(知覧)
8月28日(日)「喫茶ぼちぼち」(鹿児島市)
9月25日 (日)「KUROZUFARM」(鹿児島市)(予定)
10月16日 (日)「重富海岸」(予定)
11月 5日 (土)「book&Cafeそらまど」(午後)(南さつま市大浦町)
「小さな喫茶店TAO」(鹿児島市)(予定)
12月 4日 (日)「DINIZCAFE」(鹿児島市)
【朗読Cafe youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=R4F5uHt8eKg
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===編集日記===
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皆様に支えられて「日刊・中高MM」第4849号です。
原口栄一さんの「月刊 学び工房eiichi」、お届けします。
◆これからの自己研修のすすめ
今回の作品は保存版ですね。5つの学び方の紹介でしたが、絵空事ではなく
確実に原口さんの実体験から出たものですね。
胸を打つのは、
・これからは、私の頃と違って自分の時間も本当に大切にしながら研修
・いやそうでなければ、教職員の成り手がいなくなります。
・若い頃は苦労すべきだなどというのは通用しません。
・努力、苦労というのは自分で選ぶべきなのです。他人が強制すべきと
は思いません。無理矢理やっても苦痛だけが残り、逆に学びたくなく
なるものです。これは生徒も同様ですね。
・だからこそ自分に合った研修をライフスタイルを大切にしながら進め
ていき、自分や生徒が楽しくためなる授業を少しづつでも良いから作
ってくださいね。
・みんながそうすれば、その少しずつをお互いに真似していって良い授
業になっていきます。無理しないで、頑張ってください。
艱難辛苦というか、苦労の末になり得た自分が、今の原口先生です。
追記:8月13日~14日、「第22回霧島プロジェクト in かごしま
国際交流センター」、是非ご参加ください。詳細の情報は後日に。
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【中高MM youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=ME0pVjtueaE
【朗読Cafe youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=R4F5uHt8eKg
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皆様のご意見・ご感想お待ちしています。
梶原末廣【インターネット編集長】
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「中・高校教師用ニュースマガジン」2000年3月26日創刊
編集・発行 梶原末廣 suehirokajihara@gmail.com
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