『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第5105号★
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『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第5105号★
☆2023年4月10日:月曜日発行
編集・発行 梶原末廣 suehirokajihara@gmail.com
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■「月刊 学び工房eiichi」(89)原口栄一(鹿児島)
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【連載】
■「月刊 学び工房eiichi」(89)
原口 栄一(鹿児島)
36年間の教師生活が終わる。
その間、校長と生徒指導主任以外の仕事は、だいたいやった。
本当にいろいろあった。
以下に総括する。
まずは、スタート。初任者だ。
- 日置郡吹上町の吹上中学校に3年。
1年から担任して3年生担任で卒業までさせた。
一校目から良い経験となった。
初任研は対象者が半分くらいしか実施されなかった。
私ははずれた。
研修したかったような気もする。
このとき先輩のN先生が理科ノートを活用していたので、
ここから私の理科ノート活用が始まった。
本当に便利。
理科準備室にいるようになったのもここから。
生徒が遊びによく来ていたなあ。
学級作りに班ノートとか活用していたなぁ。
「仮説実験授業」を知ったのもこの頃。
川内のSさんのおかげだ。
まあ、周りには迷惑をかけていた初任者だったが、
今となっては幸せなスタートだった。
私的にもね。
- 2校目は出水郡長島町立長島中学校に5年。
12311と学年を経験した。
ここでは、けっこうはっきりと物事を言えるようになった。
学べる遊べる仲間が出来たおかげ。
Tさん、Sさん、S2さんがいて、S3先輩にはかわいがられたなぁ。
城川内小学校のUさんとの出会いも大きかった。
町内の道徳の研究公開に向けて
みんなで道徳の学習会から果ては学級作りなど
いろいろと学んだ。
「道徳のチカラ」にも参加して道徳の学びを本格的に始めた。
メンバーの家を巡回して学習会そして夕食と青春していたように思う。
一緒に県外のセミナーに行ったりもした。
はじめの3年間は、まあ生徒が大変だったが、
みんなと一緒に乗り越えられたように思う。
道徳のチカラにも仮説実験授業にも本格的に取り組んだ頃。
そうそうパソコン部を作ったりもしたっけ。
技術で初任だったNさんとの付き合いもここから始まった。
私的にも最高に充実していた。
- 3校目は鹿児島市立谷山北中学校。
ここは7年。1231233と経験した。
ここの理科準備室は、まるで理科同好会といった感じで
昼休みや放課後は賑わったなぁ。
3年目で私的にどん底に陥った。
もう死にたいくらいに。
しかし、I校長と主事のSさんのおかげで4年め以降は立ち直り、
科学同好会的に生徒たちと川内原発や桜島など
研修のようにドライブしたこともよくあったなぁ。
自宅にもよく遊びに来ていた。
クリスマス会をしたり。
懐かしい。
ああ、その時のメンバーの一人が甲東中6年目の時に亡くなったのはショックだったなあ。
私より先に逝って欲しくないのに。
繰り返すが、I校長と主事のSさんが
私の私的な事にも心配してくれ、親身になってくれた。
I校長とはよくけんかしたけれど、それを包み込むような優しさがあった。
本当の親分肌というかリーダー的な方だった。
初めて進路指導主任をした。なぜか保健主任もしたっけ・・・。
セミナー講師をするようになったり、
教育雑誌に記事を載せられるようになったのもこの頃からだ。
また、原子力発電や放射線の研究をスタートしたのもこの頃。
私的には暗い頃。
次は初めての離島。
- 4校目は種子島の今はもうない榕城中学校。
2231と言う学年を持った。
ここでも理科準備室に生徒が集まり、
自宅によく遊びに来るという構図はあった。
懐かしい。みんな元気かなぁ。
「中学校編 とっておきの道徳授業」に実践を載せられるようになったのもこの頃。
学年主任や初めての教務主任になった。
特にK校長が認めてくれて本当に恩人であり、
その推薦で4年で終わり、次の学校へ転勤となった。
次の学校での地獄の出来事に心配もしてくれた。
- 5校目の肝属郡のK中学校の教頭となる。
張り切っていたのだが、
T校長の執拗なパワハラ、誹謗中傷、
土日がなく6時から22時までの勤務、
どんな遠くに出張しても必ず帰ってきて戸締まり、
保健日誌、給食日誌、学校日誌をすべて書き、
暇さえあれば草取り芝刈り。
独身ゆえに食堂もコンビニもない地域は大変。
食料を買いに行くとしたら50分は走らないと行けない。
また、毎日16時間勤務ゆえに自炊しようという気持ちにもならず。
自然に食生活もインスタントになり、
心労も抱えて食欲もなくなり、
3ヶ月あまりで潰れた。
何よりも学ぶ場を奪われたのも痛かった。
だれも助けてはくれなかった。
いや、助けを求めようとしてもT校長がさせなかった。
だから、外部の命の電話にかけて、
心療内科の受診を勧められるまで
自分が追い詰められていることに気がつかなかった。
実際に死にかけた。
人生最悪の年であった。
潰れた年に体も悪くなり手術ということにもなった。
未だに覚えているが、
卒業式の時、休職中であったが数名の3年生理科授業もしていたので
見送ろうと無理して出席したが、
PTA会長以下みんなが無視をして、
唯一駐在さんだけが話しかけてくれたが・・・・
そんないやな思いを持ってここは1年で出た。
降格して・・・
本当はその意思はなかったのだが、
鬱でぼーっとしているときにT校長の誘導により
降格してしまった。
しかし、ここで養護教諭のKさんの紹介で、
結婚することにもなるのだから人生はわからない。
- 6校目は鹿屋市立第一鹿屋中学校。
ここには、1122312と7年いたかな。
初めは精神が安定してなくて
T校長(その後、CSTでもお世話になった。)や同僚にはずいぶん迷惑をかけた。
12月くらいからモンペと戦って衰弱して休職に入ってしまった。
次の年の4月になんとか復帰して、だんだんと心身共に慣れていった。
そののち、校長が替わり、
ここでN校長の下で県中学校道徳研究大会を開催することとなり、
道徳主任として取り仕切った。
大きな仕事を休職上がりの頼りない私に任せてくれた。
ある意味、恩人だ。
この方からは論文をいろいろなところに書いて送って賞をもらえるということを学んだ。
研究大会の資金として弘済会に道徳論文を送り10万円ゲットできたのは
初成果であった。
ここでは7年間、途中モンペの対応に失敗し4ヶ月休んだが、理科同好会を立ち上げることが出来た。
理科同好会として補助金をもらい、
地形模型を使ったシミュレーション実験をして
高校生の科学発表会にも参加できるなど、成果を上げることができた。
新聞やテレビニュースにも取り上げられた。
この頃から新聞との付き合いが始まったように思う。
この時に長男が生まれる。
仮説実験授業からは少し離れたが、道徳のチカラの活動には力が入り、
毎年のように東京や熊本に行っていた。
そうそう単著「中学理科授業が必ず成功するアイデア」が発刊できたのがこの頃だ。
CSTの資格も取って活動し始めたのがこの頃だ。
学校の設備は良かった。
時計が大きく、エレベーターがある設備の良い学校だった。
- 7校目は鹿児島市立甲東中学校。
6年在任。123122だったかな。ちょっとうろ覚え。
ここの集団宿泊学習が三島の硫黄島ということで驚いたが、
行き帰りが大変で、コレといった教育的効果も見込めないので場所の変更を求めた。
行った上での報告書及び改善点を山のように書いたっけ。
でも、結局2回行ったなぁ。
火山島で宿泊できるというのはけっこう趣味としては最高であった。
まあ、いろいろと大変なところであったが、
なんと言っても教務を4年半にわたって担当し、
S教頭も5年間いたのかな。いいコンビで仕事が出来た。
I校長が事故に遭ってなかなか出てこられなかったので
こういう変則的なことになった。
所属も学年部と4年部で、4年部としての懇親会にも出席し楽しかった。
久しぶりに教頭のような仕事もした。
Sさんとは、今でも連絡をとりあっている。
前任校以来、毎年のように論文を書いて送っていたが、
この頃に東京書籍教育賞中学校部門で最優秀賞を獲得できた。
2018年のことだ。
これは本当にすごかった。東京での表彰式など、
最高だったなぁ。
「学級作り研究会」のKさんと出会ったのもこの頃。
今でも学び会えている大切な人だ。
また、鹿児島市科学の祭典に参加したのもここでの2年目から。
現在も参加し続けている。
今までこんな人は、いなかったのだが、
同僚の中でなぜかすごく敵視する人がいて、いたたまれなくなったのと
教え子が近くのビルで自殺したのとで傷心したので
市内異動することにした。
- 8校目は鹿児島市立谷山中学校。
122の3年間で終わり。
あっという間だったなぁ。
県内一のマンモス校。
でも、新形コロナ禍で集まることもなかなか出来ず、
オンライン集会や授業について経験することとなった。
そのおかげでTeamsは使いこなせるようになった。
多くの先生方と関わりを持つことができて
楽しい3年間であった。
全員はマスクと人数のために覚えきれなかった。
あと3年間、毎年のように表彰式や新聞に載ったりして
まとめにふさわしい3年間だったように思う。
以上36年間を振り返ってみると、本当に人との出会いだと思った。
一期一会。
K中学の1年間が人生の分岐点だったかもしれない。
ここでうまくやっていれば教頭→校長となっていたかもしれないが、
放射線の実績や単著出版はなかっただろうなあ。
人生は本当に波瀾万丈。いろんな事が起きる。
平穏なんてなかったなぁ。
途中で志半ばで辞められたり亡くなられたりする方も見てきた。
本当に無念だっただろう。
現在、定年を迎えられるのは難しい事なのかも知れない。私も3回ほど危機があった。
でも、生きていられたからこそ定年退職を迎えられた。
36年間でわかったことは数あれど、
みなさん、仕事より命を、自分の健康を、家族を大切にしましょうということ。
これからの自分の生き方でもあります。
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☆★【2023年かごしま朗読Cafeの予定追加】4/6 現在★☆
1月29日(日)「山猫瓶詰研究所カフェ」(枕崎市旧金山郵便局)(済)(16)
2月11日(土)「天文館書店交流スペース」(済)(27)
2月26日(日)「葉山珈琲鹿児島薬師店」(済)(17)
3月12日(日)「都城市立図書館」(済)(9)
3月26日(日)「PERICO Cafe」(鹿児島市上野園町)(済)(16)
4月16日(日)「レトロフトチトセ」(14)(確定)
4月30日(日)「BOOKS SELVA」(11)(確定)
5月14日(日)「YOU+F」(9)
6月 4日(日)「DINIZ CAFE」(5)
7月 2日(日)「GayaCOFFEE」(7)
8月11日(金)~12日(土)第23回霧島プロジェクト(予定)
8月27日(日)「栗野図書館」(4)(確定)
「ブックカフェ」(鹿児島市)(予定)
9月17日(日)「KUROZUFARM」(7)(確定)
「ブックカフェ」(鹿児島市:隈研吾氏設計:2023年夏予定)
10月22日(日)「重富海岸」(姶良市)(確定)(3)
11月 3日(金)「USEDBOOKCAFEリリード」(予定)
11月19日(日)「TANOKAMI STATION」(南九州市)(予定)
12月 3日(日)「DINIZ CAFE」(確定)
「自家焙煎珈琲ぼちぼち」(鹿児島市)
「順刻堂」(鹿児島市春山)
「HITTOBE 天文館店」
「月の舟」(霧島市)
「すすむ屋茶店」(鹿児島市)
「小さな喫茶店TAO」(鹿児島市)(予定)
「Poturi」(南九州市)
「開聞山麓芳香園カフェ」(指宿市)
「DANKENカフェ池田湖畔店」(指宿市)
「MojyoCafe」(南九州市)(予定)
「book&Cafeそらまど」(南さつま市大浦町)(予定)
「DCAFE」(いちき串木野市)(予定)
【朗読Cafe youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=R4F5uHt8eKg
【RealLocal】WEBで取材いただきました。(2022年9月29日掲載)
https://www.reallocal.jp/101313?fbclid=IwAR3VaI29oHDO3HIzUHXz2095Un_SJIGenT_rOpXTiO7wU35nfdm_if9d9Ts
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===編集日記===
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皆様に支えられて「日刊・中高MM」第5105号です。
原口栄一さんの「月刊 学び工房eiichi」、お届けします。
教職生活36年間、決して短くはない、仕事人生。「生老病死」という
言葉がありますが、「老病死」は負の感情で、「生」は? ですが、
実は「生老病死」は四重苦ということで、同じものですね。それが、
人生で「生きているだけでまるもうけ」という言葉があるとおりです
ね。ですから、原口さんが記しているように、どん底がターニングポ
イントになっていたということですね。これも生きてみないと分から
ないものですね。だからしぶとく生きないとね。ということを原口さ
んは示してくれているようです。今は退職の後の再任用で現役教師で
す。
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【中高MM youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=ME0pVjtueaE
【朗読Cafe youtube】
https://www.youtube.com/watch?v=R4F5uHt8eKg
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皆様のご意見・ご感想お待ちしています。
梶原末廣【インターネット編集長】
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・「中・高校教師用ニュースマガジン」2000年3月26日創刊
編集・発行 梶原末廣 suehirokajihara@gmail.com
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆2023年☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
【4月】
11 「聴く力は学ぶ力」(22)足立さとみ(鹿児島)
「環境問題について」(256)枝廣淳子(東京都)
「羽白通信~先生は詩人なんだってよ」(25)藤崎正二(宮崎県)
「真夜中のたねまき」(15)岡崎あかね(大阪北摂)
「南薩摩の風」~南薩の田舎暮らし~(76)窪 壮一朗(鹿児島)
「島に、生きる。」(129)山下賢太(薩摩川内市)
「京都のシュタイナー学校で考えたこと/ ドイツ・シュトゥットガルトで
シュタイナー教育を学ぶ・日本編」(10)吉川岳彦(京都府)
12 「新 教育をみつめて」(88)土橋英光(大阪府)
13 「僕らはみんな生きている」(215)杉山武子(福岡県)
14 「『ドラマ』を創る」~高校演劇部顧問としての日々~(36)上田美和(鹿児島)
15 「動物とヒトをつなぐ」(24)大塚美加(鹿児島)
16【休刊】
17 「学びが深まるアクティブラーニング(AL)の授業設計」(50)水野正朗(愛知県)
18 「鈴木敏恵の未来教育インフォメーション」(36)鈴木敏恵(横浜)
19 「旅をする本」(62)丸山晃(鹿児島)
20 「想いは南風に乗せて-あなたの心に」(75)堂園晴彦(鹿児島県)
21 「Re:海の彼方に」(9)梶原季廣(鹿児島)
22 「百菜園だより」(111)木原ひろしげ(福岡県)
23【休刊】
24 「言葉にすること」から始まる、世界へ振りかける“ひとつまみの希望”(13)
25 「幸せをトレーニングする」(24)佐伯 真哉(鹿児島)
26 「燃え尽きさん~学生版~」(11)池井佑丞(東京都)
27 「僕らはみんな生きている」(216)杉山武子(福岡県)
28 「プロジェクト志向でいこう!」(133)若槻徹(島根県)
29 「神道学科生の視点-起立性調節障害(OD)を乗り越えて-」(6)荻野なゆ
「こんなんもありますハノイで教員生活」(7)原田達明(ベトナムハノイ市)
30【休刊】
「手紙プロジェクト」(9)梶原末廣https://www.youtube.com/watch?v=Z0d8MZQYmJY
【5月】
01 「未来教育霧島プロジェクト」(98)梶原末廣(鹿児島)
02 「島に、生きる。」(130)山下賢太(薩摩川内市)
03 「旅をする本」(63)丸山晃(鹿児島)
04
05
06 「子どもの問題行動は問題じゃない!?」(2)中村紫乃(鹿児島)
07【休刊】
08 「月刊 学び工房eiichi」(90)原口栄一(鹿児島)
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