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2022年2月15日 (火)

初任者への言葉 次へのステップ。

初任研ももう少しで終了します。

拠点校指導教員が研修後の指導教員からの初任者への言葉を求められたので、B5くらいにまとめるはずが、書いているうちにA4いっぱいになってしまいました。

初任者だけでなく、若き方々への研修の勧めというつもりでもありました。

でも、多すぎたようで・・・・

学校で配布されるものは、短縮されるようです。

まあ、仕方ありません。

ということで、元の原稿をアップします。

            

            

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これからの自己研修のすすめ
原口栄一
 私にとっては、今回で3回目の初任校研修の教科指導でした。今まで指導した初任者のことを懐かしく思い出しました。二人とも元気で理科教師をしているようです。その時の経験も生かしながら今回は自著「理科授業が成功するアイデア―すぐできるちょっとの工夫65―」を中心に、多くの教育書も合わせてテキストとし、理科教育について研修を進めてきましたが、2月末をもって終了しました。
 さて、これからは、自己研修を重ねていくことになりますが、体調のこと、多忙なこともありますから無理のない範囲で学んでください。私も二度ほど心身ともにつぶれましたので気を付けてほしいと思います。以下に私の経験から得た学び方を教えます。
 一つ目は、教科や道徳、学級づくりなどの実践書を購入して読んで、自分の感覚に合うものがあれば真似してみてはいかがでしょうか。大きな書店の教育書のコーナーには、多くの本があります。自分が学びたいテーマが書いてあるタイトルを探してみるといいでしょう。私のお薦めの著者は、「堀裕嗣」さんや「桃﨑剛寿」さんです。どちらも現役で、北海道と熊本の先生です。読みやすいと思います。読むタイミングは、当たり前ですが、できるだけ読みたいと思ったときがいいでしょう。後でと思っていると、いつの間にか「積ん読」になってしまいます。
 二つ目は、セミナーなどに参加するのも良いかもしれません。現在は、コロナ禍のために対面ではなくオンラインで行うセミナーも多いので「こくちーずPRO」などで「道徳」「理科」「教育」などで検索してみると、学びたいセミナーや勉強会、イベントが見つかるかもしれません。私の独身時代は、小中学校の学び仲間が集まって各自宅持ち回りで学習会を開催していました。その後は食事会や飲み会に移行して楽しかった思い出があります。ミニセミナーですね。そのころの経験や人脈がずいぶん役立っています。ちなみに8月13日~14日に鹿児島国際交流センターで「第22回霧島プロジェクト~ここが面白い日本の教育」というセミナーがあり私も参加しますので、よろしければ覚えていてください。
 他に、教育センターが実施している短期研修を選択して受講するのも良いでしょう。なかなか学べるので、私は、できるだけ希望しています。(参考までに前任校では年間平均3つ希望して2つ受講できましたが、ここでは、今のところ0です。)
 三つめは、自分の実践をまとめてみてはどうでしょうか。論文というほどでなくても、自分が生徒のために工夫した実践を整理し他人がマネできるようにするという形で考えるとまとめやすいです。もし経費が掛かるようでしたら、助成金に応募するのも良いでしょう。私が過去の獲得したものは「下中科学研究助成金」「武田理科教育振興助成金」「中谷科学研究助成金」など、他にもいくつかあります。 そして、ある程度実践がまとまれば、「実践の目的、動機、生徒の反応、これからの課題」を付け加えれば論文の出来上がりです。それを「弘済会」「東京書籍教育賞」「上廣道徳教育賞」「よみうり教育賞」「学事出版教育文化賞」などに応募すれば、賞金ももらえるかもしれません。また、過去の最優秀論文など各ホームページにアップされていることがあります。それを読むのも勉強になると思います。
 四つめは、何か困ったことや聴きたいことがあれば、周りに相談してみましょう。それも難しそうならセミナーや本で読んだ先生にダメ元で相談してみる。だいたい著者や講師の先生方は礼儀正しく相談すれば、いろいろと教えてくれます。電話番号が分かることはあまりないですが、SNSで情報発信されている方も多いので、そこから連絡を取ってみてはいかがでしょうか。もちろん、私に聴いてくれても大丈夫です。
 これからは、私の頃と違って、自分の時間も大切にしながら研修もしていくという形になっていくでしょう。いやそうでなければ、教職員の成り手がいなくなります。だからこそ自分に合った研修を進めていって楽しくためなる授業をつくってくださいね。

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