16「ウサギと恐竜どっちが強い」の授業分析 2020年の中1
主に中学1年生の理科の中で行う授業です。
最近、やってないですねー。
まあ、これはパワポも作っていないから、すぐにはできないんですよね。
10ページ近くあるワークを印刷しないといけないので。
資料となった「獣医ドリトル」は、けっこう道徳教材化したなあ。
「iPS細胞」もそうだし、他に5本くらい作っているか。
命と科学の授業
ワークシートに記載された生徒の回答から、クローン技術や人工飼育などの保護活動に関する生徒の意見を分析・整理しました。
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1. 絶滅を防ぐための保護や科学技術に対する意見(発問1)
生徒たちは、絶滅危惧種(アマミノクロウサギなど)を守るための方法として、多様なアプローチを提案しています。
- クローン技術や科学力の積極的活用:
- 「クローン技術を使って増やす」「科学の力で赤ちゃんを作る」といった最先端技術の利用。
- 「人工的に増やす」「子どもを産ませるための薬を飲ませる」など、繁殖を科学的に補助する意見。
- 人工飼育・保護施設の設置:
- 「専用の保護施設や動物園で飼育・保護する」「人間が手で育てる」といった直接的な保護活動。
- 「人間が家で飼って保護する」などの身近な保護のアイデア。
- 生息環境の整備・天敵対策:
- 「保護できる場所や生きやすい環境を作る」「食べ物(植物)を増やす」という環境面でのアプローチ。
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2. 「自然の仕組みに反する」という反対意見に対する生徒の立場(発問2)
人工飼育やクローン技術に対して「自然のルールに反する」として反対・安楽死等を主張する立場に対し、**圧倒的多数の生徒が反対(=人間の手で保護・救命すべき)**という見解を示しています。
- 生命の尊重(せっかく生まれた命を救うべき):
- 「せっかく生まれた命を殺すのはかわいそう」「どんな理由があっても命を奪うことは許されない」という、生命尊厳を最優先にする意見が多数を占めています。
- 「自然のルールよりも命の方が大切である」という考え方。
- 人間の責任と保護の正当性:
- 「人間が助けられる命なら助けるべき」「これまでの人間の影響を考えると、自然のまま放置するのは間違っている」と、人間の保護責任を指摘する意見。
- 「絶滅を防ぎ動物園などで大切にお世話すべき」という意見。
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3. 反対派や過激な侵入者への対応策(発問3)
施設に過激な反対派が押しかけてきた場合の行動として、生徒たちは現実的・平和的な解決から防衛まで様々な対応を考えています。
- 平和的・法的な解決: 「警察を呼ぶ」「話し合って説得する」「なぜ反対するのか理由を聞く」。
- ウサギの保護優先: 「ウサギを持って逃げる」「ウサギを守ることを一番に考える」。
- 直接的な抵抗・対抗: 「追い払う」「相手より強い武器や道具で戦う」。
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4. 授業を通じた生徒の気づきと学び
- 技術と命に関する驚きと関心:
- クローン技術で絶滅危惧種を救えることを初めて知り、科学の可能性に驚きや興味を持つ記述が見られます。
- 自然保護と人間の関わりへの深い思考:
- 単に技術を使うだけでなく、「命をどう大切にするか」「人間が自然にどう関わるべきか」という道徳的な問いに対して自分なりの考えを深めています。
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生物の強さと生き方
ワークシートの「今日の授業の感想」欄の記述からは、生徒たちが単に生物の知識を得るだけでなく、「強さ」の概念の転換や自らの生き方・問題解決への応用、生命尊重の意識の高まりといった深い学びと心の変化を遂げていることが窺えます。
1. 「強さ」に対する概念の転換(腕力から「生き残る力」へ)
- 初期予想の打破と納得: 授業前は「体が大きく腕力がある恐竜やライオンが強い」と考えていた生徒が多く、ウサギの方が強い(生き残った)という事実や理由に驚きを示しています。
- 本質的な強さの理解: 「生物の最大の目的は生き延びること」という視点に触れ、強さとは戦闘力や体格ではなく、環境に適応して「生き延びる力(生命力)」のことなのだと捉え直しています。
2. 「逃げる・回避する」ことへの価値観の変化と自己の生き方への引き寄せ
- 逃げることの肯定的再評価: 困難や課題に対して「常に立ち向かうことだけが正解・強さ」と思い込んでいた生徒が、「時には冷静に逃げること・回避することも大切な知恵であり強さである」と学んでいます。
- 日常生活や自己像への適用: 「ピンチの時に立ち向かうだけでなく逃げる選択肢も持とう」「自分は怖がりで弱いと感じていたがためになった」といった記述のように、自身の過去の行動パターンを見直したり、弱さを受け入れる自信を得たりする心の変化が見られます。
3. 生命尊重と人間・自然環境への意識の高まり
- 命の尊さと野生動物のたくましさ: アマミノクロウサギの生息状況やクローン技術・人工飼育の是非について考え、「一つ一つの命を大切にしたい」という慈愛の心や、野生動物が自力で生き抜く力の尊さを感じ取っています。
- 人間の責任への思考: 保護活動や自然との関わり方を通して、命を尊重し守っていく人間の責任について道徳的な認識を深めています。
4. 主体的な探究意欲の芽生え
- 自分の予想が覆された体験やわかりやすい漫画教材を通し、「他の動物の強さについても調べてみたい」「絶滅危惧種やクローン技術についてもっと知りたい」といった、自発的な学習意欲や探究心が芽生えています。
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生命の選択とクローン
提供された資料は、絶滅の危機にあるアミミノクロウサギを救うためのクローン技術の活用を題材にした道徳の授業プリントと、その教材の一部として引用された新聞記事および漫画作品から構成されています。授業では、生物の保護や種の存続に関わる科学技術の是非について、生徒が自身の意見を持つことを目的とした4つの発問が用意されています。資料の中では、クローン作製によって個体数を増やす試みに対する賛否両論の立場が描かれており、人間の介入が自然の摂理に反するかどうかという倫理的な問いが提起されています。さらに、作中でのキャラクターの対話や行動を通して、力任せに立ち向かうことだけが強さではなく、時には状況に応じて身を引くことの重要性についても語られています。



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