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『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第5087号★
☆2023年3月17日:金曜日発行
編集・発行 梶原末廣 suehirokajihara@gmail.com
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/sukaji/index.html
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kyoushi/index.html
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■「月刊 学び工房eiichi」(88)原口栄一(鹿児島)
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【連載】
■「月刊 学び工房eiichi」(88)
原口 栄一(鹿児島)
この2023年3月で、定年退職となる。
振り返れば、時の流れは本当に速かった。
36年前に日置郡吹上町立吹上中学校から始まり、
長島中、谷山北中、榕城中、岸良中、第一鹿屋中、甲東中、
そして今の谷山中で終わる。
全部で8校か。
その間、私生活でもどん底があったし、
学校現場においてもトラブルや
どん底に落ち込み休職ということもあった、
また、同僚が亡くなる、教え子が亡くなるなどもあった。
最近では、離島勤務で海に落ちたのか、行方不明になってしまった友もいる。
大変悲しい出来事であった。
どん底の時の休職のまま退職してもおかしくなかったのだが、
そう考えると、自分はなんとかやってこられたと思う。
本当に支えてくださった友たぢ、学び仲間たち、その時々の同僚など、皆さんに感謝。
家族に感謝。
産んでくれた両親に感謝である。
さて、そんな私がこうやって月一で自分の教育実践について書いているが、
3月は、やっぱり道徳について書きたい。
毎年3月は教科で道徳をしているが、
今回は道徳として、卒業前の3年生にである。
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「これからの人生に贈る道徳授業」
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3月○日に3年○組で授業だなんて、
なんだか、巡り合わせというか。
縁というか。
なにせ、公立入試が終わったので、
授業らしいモノは何もなく、
学活続きの昨日から今日。
私の授業を入れてもらえた。
私はというと、今日は3時間までみつちり2年生の理科があり、
少し疲れていたが、
4時間目は、わくわくの気持ちで教室に向かった。
もはや生徒の評価には何にも関係しないが、
11月に研究授業をさせてくれた3年生の心に少しでも何かを残せたらと思って・・・
授業は、定番の「やりたいこととやれること」を考えていたが、
急遽、昨晩、私の贈る気持ちを入れたくなって、
前半は、将来、遺伝子でいろんなことが決まる時代になるかも知れない。
そうなったとき、自分の意思を通しますかという授業を漫画教材でして、
後半は、人生は山あり谷あり、どん底に落ち込むことだってあるんだ。
そんなとき、どうする、こうしたら? という授業。
そして、絶対に死なないで欲しいと強く言いました。
人生の中で役立ってくれればと思います。
教材は、Mr.Childrenの「くるみ」という曲のPVでした。
これは、私の大好きなPV。
本当にいい曲と映像。
2回、みんなと一緒に見ましたよ。
結果的に3年生から発表は引き出せなかったけれど、
ワークにはびっしりと思いを書いてくれました。
ありがたい。
後で担任から聞いた話によると、不登校気味の生徒で私の道徳があればそれだけは受け
たいという生徒もいるようで、素直にうれしかった。
少し紹介する。
・何事にも努力は必要で、自分のやりたいことを貫くには、失うモノもたくさんあるけ
れど、その努力は必ず少しでも自分のものになっていくんだなと思った。歌の歌詞で
「希望の数だけ失望は増える」「出会いの数だけ別れは増える」という言葉がすごく
いいと思った。
・僕は、落ち込んでしまったりしたときは、すぐに諦めてしまうので、人生は何がある
かわからないから、すべてのことに最善を尽くして自分なりに人生を頑張っていきたい
です。
・今回の授業は、これから先の人生において何か必要なのか考えさせられるものだった
ので、とても良かった。これからは、この授業のことを思い出して生きていこうと思う。
また、つらいことがあったときに自分は何が必要であるかも考え、それを見つけて生き
ていきたいと思う。
・落ちこむこともあるけれど、自分の力になるものがあれば、どんなときでも前に進ん
でいけると思いました。そして、何があっても死なずに、いつかくる幸せのためにガン
バっていきたいです。
・歌のPVを見て、友だちに頼るのが大切なのを知った。元気がないときは、この曲を
聴いてみようと思った。3年間ありがとうございました。
・僕も将来の夢があるけれど、それをかなえるためにいろいろな苦しさや辛さがあると
思います。それを乗り越える努力をすることが大切だと知りました。高校生になっても、
そのことを忘れずに生きていきたいと思います。
・どん底の人生になっても、「自分が何をしたいのりか」原点に返り、もう一度考え直
してみることが大切だと思った。
・自分の好きなこと、楽しいこと、やりたいことは自分の人生の生きる楽しさや価値に
なるのかなと思いました。誰かに言われたことをするのではなく、自分のやりたいこと
に突き進みたいです。自分のあっている仕事ではなく、自分のやりたい仕事に将来つき
たいと思いました。もし、人生のどん底に落ちたら好きなこと、楽しいこと、やりたい
ことを思い出したいです。ありがとうございました。
・ふだんなかなか考えることのないことだったので、とてもためになりました。「くる
み」って歌が出てきたとき、○○なので、とてもびっくりしました。初めてこの曲を聴
きましたが、歌詞がとても好きで家に帰ってからも聞いてみようと思いました。
・私は今日で最後の原口先生の道徳の授業で、また、たくさん仕事に関わることを学ぶ
ことが出来ました。原口先生は、助行の内容とは別に、人生において大切なことをたく
さん教えてくれるので、とても大好きでした。最後に授業を受けることができて良かっ
たです!!!
・これからの将来のことを考えると不安になることも多いけれど、自分のやりたいこと
をかなえるためにも人生を最後まで諦めずに出来るところまでやりきることが大切だと
思いました。いろいろなつらいことがこれから先にあると思うけど、1つ1つ頑張って乗
り越えて幸せに過ごせたらいいと思います。
・自分の進みたい進路と重ね合わせながら考えた。やりたい仕事をやっていても、行き
たい学校に行っていても挫折することはあると思うので、今日考えたようなどん底の時
にどうすればよいかというのを忘れないようにしたい。自分は人生でやりたいことがた
くさんあるので、どんなことがあっても諦めずに生きていきたいなと思った。
・就きたい職業が不向きといわれたり、どん底人生になっても自分がやりたいこと、好
きなことが自分を助けてくれるんだなと思った。
・仕事を選ぶ際は、自分に向いている仕事ではなくて、やりたい仕事を選ぼうと思いま
した。人生でつらいことがあっても絶対に死なないで好きなことをたくさんしようと思
いました。家族や友だちの大切さをずつと忘れずに過ごしていきたいと思います。やり
たい気持ちを大切にしたいです。今日は本当にありがとうございました。
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皆様に支えられて「日刊・中高MM」第5087号です。
原口栄一さんの「月刊 学び工房eiichi」、お届けします。
原口先生、長い間の教職生活お疲れ様でした。
・「これからの人生に贈る道徳授業」
以前にも記したことが、ありますが原口先生の道徳学年授業を参観させて
もらったことがあります。今回の授業も参加したかったとその感想を読ん
で思いました。そのきっかけがありさえすれば、子どもたちへの道徳授業
も実践展開できると思う。
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後略
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