大正噴火百年の碑
「大正噴火百年の碑」は、桜島の大正大噴火を記念して建てられた石碑です1。この噴火は1914年(大正3年)1月12日に発生し、1915年(大正4年)9月頃まで続いたもので、日本で起きた火山噴火の中で噴出物量が最大でした。噴火中には桜島地震も発生し、死者や行方不明者を含めて58人の犠牲者が出ました。噴火前は島であった桜島は、大正大噴火による溶岩流出によって大隅半島と陸続きになりました2。この記念碑は、その歴史的な出来事を忘れないために建てられたもので、一見すると普通の石碑に見えますが、裏面には特異な文章が刻まれています1。島民らはこの噴火による二次災害に10年近く悩まされました。噴火の前兆とみられる異常現象も相次いで起こっていたことがわかっています。例えば、前年の大正2年(1913年)には地震や火山性ガス中毒事故が発生していました。1
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