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2008年6月17日 (火)

プリントよりは、オリジナル授業1

 今日は中学体育大会で部活動顧問の先生方や部活動に入っている生徒がいなくて、生徒も140人ほど。先生は一学年4人くらいであった。美術の作品つくり他で午前中は終わり、午後一時間は他の学年はプリント配布で授業だったが、一年は、私が140人まとめて体育館で授業をすることにした。もちろん自分から名乗り出た。

 体育館でこれだけの数の生徒を引きつけるような授業ができるチャンスなんてそうそうない。自分の経験値アップのためにもどしどしやりたい。

 今回は、「中学校編とっておきの道徳授業」に掲載してある「災害時の判断」をやった。やはり体育館で大型画面による動画を見せるのは、なかなか楽しいからだ。

流れは次の通りで、発問1は、現在の地震に関心をもってもらうために変えた。

発問1「平成20年岩手宮城内陸地震」(2008.6)や過去の災害で、たくさんの人が被害を受け、亡くなった方も多いです。このことについて、正直どう思いますか。
  A 自分でなくて良かったと思った。
      B テレビで見ていて、かわいそうだと思った。
      C 募金とか、何か自分にできることはないかと思った。
      D かわいそうすぎて見たくない。あまり知りたくない。
      E 自然災害なので仕方がないことだ。
      F もう二度と起きてほしくない。
      G その他(                    )

Gはいなかったが、ABCは多かった。(複数回答)

発問2自分自分が生きている間にこんな災害に、あうと思いますか。
┌───────────────────────────┐ 
│A 思う         B 思わない                │
Aが多く、みんなの前で理由を発言できた生徒は「地震国だから」などという理由であった。

 多くの人は、この日常生活がずっと続く。私だけは大丈夫だ。死ぬことはないと思うものです。 しかし・・・平凡に生きていた高校生の話です。

■VIDEO1
「大雨のため、がけ崩れの心配があり、列車内は危険ですので、降りて下さい」
発問3このような放送が流れましたが、どうする。外は大雨。駅舎 も小さいし、みんな入れない。濡れることはまちがいない。駅員さんの言うとおりにするか、それとも電車の中にいて、雨がやむのを待つか。
┌───────────────────────────┐ 
│A 言うとおりにしないでとどまる B 言うとおりにする│
Bは多かった。Aは「だるいから」などと理由を言っていた。

■VIDEO2
発問4このとき、ある男の人が崖崩れのあった道路の方角から泥水を乗り越えて来るではありませんか。「泥に腰まで使っていいという勇気ある人は私について来なさい。」と言いました。さて、どうしますか。
┌───────────────────────────┐ 
│◇A ついて行く。                                    │
│◇B 救助を待つ                                      │
Aは50名ほど、Bは70名ほどだった。この発問に対する理由はおもしろかった。討論にもなった。ついていく方が危険か、残る方が危険かという話であった。

 ついて行った人はこうなりました。
 ある主婦の方の話です。
 彼の懐中電灯の明かりをたよりに、黙々と歩む私たちの一団は、立ちふさがるように道にあふれだした泥土の中を、腰までつかりながら乗り越え、垂事脱出することができました。
 竜ヶ水出身で、ご実家の安否を気づかって泥土を越えてきたというこの方のおかげで助かった人の数は、救難船で脱出した人の数を上まわっていたということでした。
■では、残った人は、どうなったのでしょうか、■VIDEO3 で見てみましょう。
発問5 時間の関係で省略
■VIDEO 4
 長い時間がたって、やっとモーターボートで、私は救助された。
 高校生の私は、補習明けで始まったばかりだった夏休みも、病院で過ごすことになってしまった。退院したのは九月の半ばだった。弟の方はもっとひどく、多くの不幸が弟を襲い、年を越して二月に、やっと退院できた。
 今も大雨が降る日は眠れない。闇夜は恐ろしくて、あの目のことを思い出す。あの日の出来事は、私たちの大切なものを奪い、私たちの記憶に恐怖だけを残した、あの豪雨のことは忘れない、いや忘れられない。
 
 この1993年の8・6水害のときは、鹿児島市の中心街の水没をはじめ、あちこちで崖崩れが起こり、死者・行方不明者49名にのぼりました。

 自然災害はものすごい威力で、小さな存在の人は流されるままになっていくことの方が多い。その中でも、人は生きるために、少しでも良い方法を探し、判断し、行動していく。時には助け合いながら。それでも、生死は一瞬の運で決まったりもする。そのことが、この話でわかったと思う。そこで、少しでも生きる可能性を高めるためにも、日頃から防災について考えておこう。本によって、いろいろと細かいことも書かれているが、大まかに三つ。
 ・災害時に危ないと思ったら、周りが逃げなくても逃げよう。そのためには、簡単に安心せず、音を聞いたり外の様子を見たりして判断しよう。過去の災害で、避難所もろとも全滅してしまったこともあるのです。
 ・悪いことがあれば、大声でみんなに知らせよう。自分一人でなんとかできると考えない。
 ・自分にとって都合の良いように考えず、常に「もしかしたら」「念のため」を大事にしよう。
 いかがでしょうか。他にもあると思う。インターネットや書籍などでも防災について調べてみましょう。

生徒のワークはホッチキスでとめさせて集めた。まだ読んでいないが、、私の授業に対してどんな評価が下されたか、感想はどうか・・・など楽しみである。

 明日も今日と同じような流れであるが、五時間目は、新作で向かうつもり。人類存在の意義とでもしようかな。

 今日は、生徒を帰らせた後、児童手当用の所得額証明書をとるために年休をとり早くかえって役場に行く。夕食は久しぶりにホカ弁。さあ、ゆっくりと思ったが、明日は朝の資源ゴミ回収の日。二ヶ月分たまったものだから、明日こそ出さなくては。今から荷造りだ。

 市道徳部会の研究授業は20日から24日になった。指導案作りが先にのびた。もう、ある程度書いてあるので、二時間もあればできるかな。

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