15「いじめの構図」の授業分析 1991年の中2生徒
私の定番授業の始まりはこれ。
本当は1番目に紹介すべき授業なんだけど。
1991年の学級通信は道徳通信でもあった。
みんなの感想を載せて印刷していたので、こうやって分析もできる。
残していて良かった。
「いじめの構図」は漫画資料で現在も使っているので、もう 2000人くらいの生徒に授業をしたよなぁ。
1991年頃は、副読本偏重主義で形骸化し、楽しくも面白くもない道徳授業をなんとかしようと、試行錯誤し始めた頃。進むべき道は教材の開発であった。というわけで、この時から100本近くは作成してきた。まあ定番としてやっているのは、こうやって分析している授業だ。
「いじめの構図」は35年間のデータが存在するので、分析してまとめてみるつもり。
********************
死神くんといじめの省察1991
1991年(平成3年)当時の学級通信に寄せられた生徒たちの感想からは、漫画『死神くん』「いじめの構図」を読んで受け止めた多角的な感じ方の傾向が読み取れます。
- 被害者・孝一への強い同情と再出発への応援酷いいじめを受ける孝一に対して「かわいそう」と同情し、「親や先生に相談すればいいのに」「もっと明るくなって再出発してほしい」と応援する声が多く見られます。中には、自分自身のいじめ体験や自殺を考えた過去と重ね合わせて「強く生きてほしい」と深く共感する生徒もいます。
- 復讐や自殺未遂に対する驚きと「命の重さ」の実感孝一が手帳を使ってクラスメートを殺そうとしたり、車に飛び込んで自殺を図ったりした極端な行動に驚きつつも、「死ななくて本当によかった」「失敗してよかった」と命が助かったことに安堵する意見が目立ちます。一方で、いじめへの怒りから「いじめっ子が死んでもよかったのではないか」という激しい感情を漏らす生徒もいます。
- 「いじめられる側」の態度や自己主張についての考察「嫌なときはハッキリ言えばいい」「弱みを見せたり言われるがままになっているからいじめられるのではないか」といった、被害者側の自己主張の重要性や原因について言及・考察する意見も散見されます。
- ラストの関係改善・改心に対する納得と安堵孝一が勇気を出して自分の意思を示したり、改心して復帰したことで、いじめっ子たちと打ち解けたりクラスの友達になれた結末に対し、「お互い理解し合えてよかった」「これからは自分たちも仲良くしたい」と前向きに捉えています。
- 作中の大人(担任教師)の対応への強い不満孝一が傷つき水浸しになっているにもかかわらず、事情も聞かずに怒鳴りつけて立ち去る作中の担任教師に対し、「なぜかばってくれないのか」「ひどい先生だ」と怒りや不審感を抱く生徒もいます。
- 自分自身の振る舞いや学級生活への反省物語を自分事として受け止め、「いじめはかっこ悪い」「自分はいじめをしないようにしよう」「反省して後悔している」と、普段の行動を振り返り固い決意を示す様子もうかがえます。

最近のコメント